look? see? watch?
look、see、watch、いずれも「見る」と訳される単語ですが違いは何でしょうか?
look の定義
まずは look の定義を見てみましょう。
look訳) 対象物に目を向けることによって、それを知覚することができるようにすること
to turn your eyes towards something, so that you can see it
look は何か目的のものに目を向けることで「見る」ことを意味するようです。
目を向けるにはどこか目的の物や場所があるはずなので、look が 地点やポイントを表す前置詞 at と相性がいいことも頷けます。
例文
‘It’s time we left, ’ Ian said, looking at his watch.
もう帰る時間だと、イアンは腕時計を見ながら言った(腕時計に視線を落としている)。
The men all turned to look at her as she entered the room.
彼女が部屋に入ってきたので、男達は皆彼女を(目を向けて)見るために振り返った。
see の定義
次に see の定義を見てみましょう。
see訳)目を使って、人や物に気づいたり、調べたりすること
to notice or examine someone or something, using your eyes
see は look と違い、目を使うとは書いてあっても目を向けるとは書いてありません。
notice (気づく)とあるので see の場合は意識して何かを見るというよりは「目に入る」という言い方が適当かもしれません。
また、examine(調べる)とあるので意識して見るのではないかと思ってしまいそうですが、調べるということは見ること自体が目的なのではなく、見ることでその知りたいことを知ろうとするにすぎず、鼻(嗅覚)や手(感触)ではなく単純に目を使って調べているというだけです。
例文
You can see the Houses of Parliament from here.
ここから国会議事堂が見える(目に入る)よ。
Can I see your ticket, please?
チケットを拝見(チェック・調べる)してもよろしいですか?
watch の定義
最後に watch の定義を見てみましょう。
watch訳)人や物に対して、起こっていることに注意を払ってしばらく目を向けること
to look at someone or something for a period of time, paying attention to what is happening
watch は look と see では look の仲間です。
ただし、lookが人や物に目を向けた時点で終了していることに対して、watchは「しばらくの間注意深く目を向ける」という点が異なっています。
例文
We sat and watched the sunset.
私達は座って夕日(が沈んでいく様)を(じっと目を向けて)見た。
Watch carefully. You may learn something.
注意深く(目を向けて)見なさい。何か学ぶことがあるかもしれない。
まとめ
まとめとして、「テレビを見る」という簡単な例文を用いて look see watch の違いを見てみましょう。
例文
I look at the television.
テレビの方に目を向けます。
I see the television.
テレビが目に入ります。
I watch (the) television.
テレビに注意深くしばらく目を向けます。
(テレビを見ます。)
look はテレビという物体に目を向けているだけで、番組を見ているわけではありません。
see は視界にテレビが入っているというだけです。
watch は我々が普段使ういわゆる「テレビを見る」という状態です。
以上、look、see、watch の違いについてでした。