一億人の英文法のレビュー
なぜなら、日本語について考えてみると、話すときにいちいち文法を考えて話したりなんかしないからです。
仮に文法について考えながら日本語をしゃべるとなると、間が空いたり相当にぎこちなくなってしまうのが想像できるかと思います。
しかし、私達は日本語の文法を全く知らずにしゃべっているのではなく、自然と身についているという事実があります。
「て、に、を、は」が助詞で、「たい、だ、そうだ、せる、させる、です、ます」などが助動詞だ、などという知識ではなく、それぞれ助詞、助動詞を意識することなく、その意味、役割について感覚的に理解しているという具合です。
他にも時世や語順、その他英文法書の目次になりそうなものは、日本語では同じく感覚的に身についています。
逆にいうと、感覚的に身につくようにならないと、スムーズに言語を話すと言うのは難しいということになります。
もちろん英語の試験ならば文法用語など文法自体の知識も必要でしょうが、話すという目的においては文法のイメージの方が大事で細かな文法の知識は足かせになってしまいかねません。
文法はやはり必要だと再確認はできましたが、感覚的に英文法を身につけるような環境下にない私達はやはり文法の知識からまず取り入れていくしかありません。
それでもなんとか受験参考書のようなこまごまとした文法知識の本ではなく、もっと感覚やイメージを大事にした文法書はないかなと思い見つけたのが、『一億人の英文法』という本です。
一億人の英文法
「話すため」の英文法と表題されたこの本は、その文句通り他の文法書とは違い、文法用語などよりも英語を話すための原則や知識に重きを置いた文法書になっています。
ネイティブの意識を描写した図やイラスト、コラムが豊富に用意されており、英語をイメージで掴む手助けが親切に施されています。 また、ネイティブの意識を知ることで、学校では教えてくれない日本人とネイティブの発想の違いなども見えてくるかと思います。
まさに、英会話のための活きた英文法書なのです。
全部で700ページ近い大ボリュームですが、このようにイラストや息抜き解説が多いので、文字で埋め尽くされた小難しい文法書より抵抗は少ないのではないでしょうか。
文法は堅苦しい印象がありますが、この本ならあまり力まず肩の力を抜いて取り組むことができると思います。。 感覚的に文法を掴むことができるように頑張っていきましょう!
以上、一億人の英文法のレビューでした。
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